このページでは,初校あたりで必要となる,色に関する知識を整理しています.
色校正は印刷設備や適切な紙,デザイン・印刷・被写体等に関する目を要しますので,ここでは扱いません.

目次

  1. カラーピッカー
  2. 色の三属性
  3. グレースケール
  4. RGB
  5. CMYK

カラーピッカー

また,画像からカラーコードをスポイトするウェブツールを提供しているサイトもあります.

色の三属性

色の様相を意味する「色相」,鮮やかさを意味する「彩度」,明るさを意味する「明度」があります.
これを色の三属性といいます.

1つの表現として,HSV色空間があります.
これは0〜360度で色相を表し,0〜100%の彩度と明度を持つものです.

グレースケール

グレースケールは色相なし,彩度ゼロの無彩色です.

広告費の節約等のため,元々カラー印刷であった画像をグレースケールにする場合,色相が異なるものの明度が近いと境界を見分けにくくなるため注意が必要です.

RGB

光を加えて新たな色を合成することを加法混合といいます.
加法混合によって白色の光を得る「光の三原色」は,赤・緑・青です.
「RGB」はRed・Green・Blueから頭文字をとっています.

Webサイトの校正では,CSSの指定に使われる#ffffff(白色)のようなカラーコードを目にします.
カラーコードは6桁ですが,2桁×3種類に分割されます.
3種類とはRGBそれぞれのことです.

では,それぞれの2桁は何でしょうか?
このようなカラーコードは0から9までに続けてaからfまでの16文字を使った,16進法で書かれています.
16進法の2桁は私たちがよく使う10進法では0〜255となります.
したがって,#ffffffとは赤色が255,緑色が255,青色が255の光を混合するということであり,それぞれ最大値なので混色した結果は白色になります.

CMYK

元の光を遮ることで色を合成することを減法混合といいます.
減法混合によって黒色を得る「色の三原色」は,シアン(Cyan)・マゼンタ(Magenta)・イエロー(Yellow)です.
ただし,純粋な黒とならないので印刷では黒色インキを併用しており,画像の輪郭等を表現するキープレート(Key plate)という版に通常黒色が使われます.
「CMYK」はこれらの頭文字をとっています.