WordPressのプラグイン
最も著名なCMSであるWordPress 4系の備忘録です.
WordPressはOSSで,多くのレンタルサーバーで提供されています.
目次
インストール時の備忘
- サーバとのやり取りのためにフリーウェアのFileZilla等をPCにインストールする.
- .htaccess等のドットで始まる非表示ファイルを表示しておく.Macだと,
command+shift+.
のショートカット. - All In One WP Security & Firewallというプラグインを適用・設定してセキュリティ向上.特に,ファイアウォール,ファイル書き換え防止,ログインページの変更.スパム対策はAkismet Anti-Spamで行える.
- ユーザの設定でニックネームを使って,アカウント名が露見しないようにする.
- パーマリンク(URLの名付け規則)を定める.
- 通信を安全にするため,SSLを使ってhttps化.
- マルチサイト化するなら,サブディレクトリ型(example.com/xxx)・サブサイト型(xxx.example.com)・複数ドメイン型(xxx.net)のような区別がある.サブディレクトリ型と異なり,サブサイト型では検索においてより独立したページであると見なされる違いがある.
プラグイン
サイトマップ作成
Yoast SEOなどでサイトマップを用意できる.
スラッグ短縮
URLの/blog/category/を消去することにする.
サイト編集→設定→Permalink Structureを変更して,/blog/
を除去.
Yoast SEOプラグインでcategory prefixを削除にすると,/category/
も除去される.
Yoast SEO以外ではFV Top Level Categoriesプラグインも可能.
カテゴリー名と同じ固定ページを設けたときには,固定ページを先に作った場合,固定ページに飛ぶようである.
スニペット編集
Yoast SEOを入れると,記事を作成するときに検索されたときのメタディスクリプションを編集することができる.
記事を一覧して編集するメニューもある.デフォルトの表示設定もできる.
定期バックアップ
UpdraftPlus WordPress Backup Pluginを使えば,定期的にバックアップを取ることができる.
リビジョンを削除してデータベースを最適化
WP-OptimizeプラグインでWordPressのデータベースに最適化を施すことができる.
次のような機能がある.
- データベース最適化
- リビジョンの削除
- スパムやゴミ箱のコメント削除
- データ保持期間の設定やスケジュール化
リンク切れチェック
Broken Link Checkerプラグインは壊れたリンクをWordPressのダッシュボードで通知してくれる.
目次作成
Easy Table of Contentsプラグインにより,固定ページや投稿ページに目次を入れることができる.
- 自動挿入やショートコードによる挿入が可能.ショートコードは
[ez-toc]
- サイドバーだけでなく,本文回り込みや文頭に置けるので,スマホでも見やすいかもしれない.
- 見出しレベル,色,幅,折りたたみ有無といった一通りの見た目のカスタマイズができる.
パンくずリスト作成
Yoast SEOの設定でパンくずリストをオンにして,ショートコード
[wpseo-breadcrumb] |
をウィジェットやheader.phpに入れる.
最近の投稿をサムネイル付きでランダムに表示
Recent Posts Widget With ThumbnailsプラグインでウィジェットにWordPressで書いた最近の投稿をサムネイル付きで表示できる.
- ランダム表示できる
- 表示件数を設定できる
- サムネイルサイズを設定できる
- 投稿日・投稿者・抜粋の表示も可能
ウィジェットをスクロールに追尾
Q2W3 Fixed Widgetプラグイン.メニュー画面からウィジェットの管理メニューを見ると,各ウィジェットの最後の欄にチェックボックスができているので,対象とするウィジェットでそのチェックを入れて有効化する.
追尾させたためにウィジェットがフッターにかかってしまう場合は下マージンを設定する.
サイト内検索の日本語対応
全角スペース混じりの検索を可能にするために,WP Multibyte Patchプラグインを使う.
多言語対応
Polylangプラグインを使う.
- はじめにデフォルトの言語を設定すること.他の言語では,例えば英語なら
https://example.com/en/
と1階層長いURLになる.(en.example
の形も選択できる.)日本語がデフォルトのとき,/ja/
を入れることはオプションである.(なお,有料でURLを言語間共有できるらしい.) - URLだけでなく,カテゴリーにも
en
の文字が付される. - 投稿を新規追加するとき,翻訳記事へのボックスができる.投稿一覧を見ると日本語と英語の記事が独立していることが分かる.
- アイキャッチ等を言語間で共有する設定ができる.
- ホームページの訪問者が言語を切り替えるためのスイッチをウィジェットで設けることもできるし,ブラウザの言語設定を参照して自動で言語を選択するように設定しておくこともできる.
- 言語>文字列翻訳から,タイトルや404エラーや日付のフォーマットなど広範に利いてくる項目をまとめて変換することができる.
メールマガジン作成
Mail Poet 3プラグインでメルマガを送ることができる.
- HTML形式で複数のデザインが用意されている.
- タイマーをセットできる.
- ブログの投稿記事を入れ込むことができる.
- 有料プランでは統計情報も利用可能
マーカー風の強調
AddQuicktagプラグインは投稿画面にメニューを加えてくれる.
例えば,蛍光ペン風の下線を追加するなら,「蛍光ペン」という名前のボタンを開始タグ<span class="my-highlighter">
と終了タグ</span>
で,ビジュアルエディター・post・pageあたりに登録する.
span
の代わりにstrong
を使うと,ページはもちろんビジュアルエディターでも強調されるのでマーカーを塗ったのが分かりやすくなる.
そして,my-highlighterとして追加CSSにでも
.my-highlighter { |
と書く.
この例では明るい青緑(#99FFCC
),ほどほどの厚み(文字高さの60%
)を設定している.
脚注作成
Easy Footnotesプラグインを入れると,注釈を入れることができる.右肩に連番付きでサイトされ,その数字にカーソルを合わせると脚注が横に浮かぶため,自然に読むことができる.
デフォルトでは文末に後注も入るが,オプションで後注を隠すことができる.
カテゴリーの並び替え
WordPressのプラグインであるCategory Order and Taxonomy Terms Orderを使えば,任意の順に並び変えることができる.
投稿画面で前後記事へ遷移する
Admin Post Navigationプラグインで,投稿画面に前の記事,後の記事への遷移を付けることができる.
文字列・HTMLタグの一括置換
Search Regexで,文字列の一括検索・置換が行える.
例えば,見出し3を見出し2に変換したい場合,<h3>
と</h3>
を<h2>
と</h2>
に置換する.
対象は次のように選べる.
- 記事
- コメント
- URL
- タイトル
- 抄録
アイキャッチの一括設定
Quick Featured Imagesでアイキャッチのデフォルト設定・一括設定・一括削除がタグやカテゴリーごとに行える.
メディアの作成者の一括変更
Bulk Change Media Authorはメディアの作成者を一括変更できる.
ブログ上で右クリックできないようにする
右クリックをできなくすることでコピーを禁止するのは,All in One WP SecurityのMiscellaneous内から設定できる.
特定のカテゴリーをサイト内検索から除外する
Ultimate Category Excluderプラグインで次のことができる.
- トップページの投稿で表示されるカテゴリーを絞る
- 検索に引っかかるカテゴリーを絞る
数式を書く
MathJax-LaTeXというプラグインでLaTeX流の数式記述が可能になる.全ページ適用のチェックを入れるか,プラグインの設定欄に記載されているショートコードを利用するページに入れること.
ディスプレイスタイル:$$x$$
インライン:\(x\)
投稿に有効期限を設定する
Post Expiratorプラグインを使えば,投稿に有効期限を設定できる.
インデックス登録等
サイトマップを用意し,Google Search Consoleに登録する.
サイトマップの在り処はrobots.txtに
Sitemap: http://example.com/sitemap1.xml |
と書く.
例のように複数設置できる.
WordPressではクロールの拒否に関してデフォルトが次のようになっており,function.phpからrobots.txtが適宜生成される.
User-agent: * |
直接にrobots.txtをドメイン直下に置けば,それが優先される.
#
でコメントを付けることができる.
また,Google Analyticsのトラッキングコードを取得し,<head></head>
間に設置する.
検索状況と合わせて確認するため,Google Analytics登録時にsearch consoleと関連づける.
Tips
レンタルサーバーでzipファイルを展開する
phpファイルとzipファイルを同じところに置いて,phpファイルにアクセスすることで展開.
|
レンタルサーバーでフルパスを調べる
次のphpファイルを作り,適当なところに上げてアクセスしてみる.
|
コマンドラインから操作
WP-CLIを使うと本体自動更新をcrontab
で設定することも可能.
Docker
Docker.appをインストール後,WordPressを立ち上げる例.
docker run --name some-mysql -e MYSQL_ROOT_PASSWORD=my-secret-pw -d mysql:5.7 |
次回以降はdocker start <ID>
で起動,docker stop <ID>
で停止.