コマンドラインの日記アプリjrnl
jrnlは日々の記録をつけるのに役立つジャーナルアプリ的なコマンドです.
目次
インストール
macOSならHomebrewから
brew install jrnl |
でインストールできます.
python製で,他のプラットフォームでは
pip install jrnl |
からインストールします.
執筆
単に
jrnl |
とするだけで,入力画面に移ります.
1行目はタイトルとなり,以下本文となります.
日時を指定する場合は,jrnl 日時: 文章
という構成にします.
jrnl today at 3am: 文章 |
日時は様々に指定できます.
- 昨日
yesterday
- 曜日
last friday
- 年月日
2020/10/24
24 october 2020
- 時刻
2020-10-24 10:00
履歴
簡略表示
短く一覧するには,
jrnl --short |
とします.
直近n件
直近n件の記事は
jrnl -n |
のようにすることで表示できます.
ここでnは自然数です.
直前の記事であれば
jrnl -1 |
となります.
期間指定
今日までの記事であれば
jrnl -to today |
と書くことができます.
昨年から3月までの記事だと,
jrnl -from "last year" -to march |
です.
日付指定
1日前を指定するのであれば
jrnl -on yesterday |
と書けます.
タグ
タグ付け
文中で単語を@で始めることにより,その単語がタグ付けされます.
例えば,
i am a @cat |
とすると,catという単語にタグが付きます.
タグ一覧
jrnl --tags |
削除・修正
ある日時までの記事を削除するとすれば,
jrnl -to 日時 --delete |
です.
修正は--delete
に代えて--edit
で行えます.
検索
単語検索
wordという単語を検索する場合,
jrnl -contains "word" |
と書きます.
タグ検索
tagという名前のタグを検索する場合,
jrnl @tag |
とします.
タグのAND検索は
jrnl @tag1 -and @tag2 |
です.
複数ジャーナル
設定
設定ファイルを
vim ~/.config/jrnl/jrnl.yaml |
で編集します.
YAML形式でjournals
の項目を編集します.
journals: |
となっているところを,例えば,
journals: |
とします.
このとき,jrnl d
で呼び出せるジャーナルが作成され,それはdiary.md
というファイルにマークダウン形式で書き込まれます.
作成したYAMLファイルでの設定を有効化するにはconfig-file
オプションを使い,
jrnl --config-file ~/.config/jrnl/jrnl.yaml |
とします.
なお,デフォルトのジャーナルは
jrnl |
で変わらず呼ばれます.
ジャーナルごとの記事の履歴
次のように,別のジャーナル上でも通常通りオプションを指定して記事を確認することができます.
例えば,d
で呼ばれるジャーナルを作成しているとすれば,
jrnl d -1 |
でそのジャーナルで最後に作成した記事を表示することができます.
ジャーナルの一覧
list
オプションで,設定したジャーナルの一覧を表示できます.
jrnl --list |
このオプションは,次のように始動キーとジャーナルファイルの格納場所を表示します.
Journals defined in config (~/.config/jrnl/jrnl.yaml) |
エクスポート
形式
--format
オプションで形式を指定します.
デフォルトのプレーンテキストなら--format txt
です.
形式には以下があります.
- text(
txt
でも可) - markdown(
md
でも可) - json
- xml
- yaml(※出力時はディレクトリを指定すること)
出力先
--file ファイル名
とするとファイルへの書き出し,--file ディレクトリ名/
とすると指定ディレクトリ内に個々の記事を指定した形式で書き出しとなります.
jrnl --format txt > filename.txt |
のようにリダイレクトによる出力も可能です.
その他
暗号化や記事の読み込み,テンプレートの使用も可能です.